痩せた月

こんにちは世界

けものマスマティック

ま  え  が  き

ミサイルが飛んできた時にブログを書くと決めていますから、今回書いたのもそれです。

コンセプトは「けものスタディ」です。
簡単なことを教えていきます。難しいことはあまりしません。

「勉強しろ」という自戒の念も少なからずあります。

(追記)
カクヨムのアカウント作りました。ニッチなことはブログに書きます。
https://kakuyomu.jp/users/rlelal


「かばん、ちょうどいいところにきたのです」

 あ、博士。どうしたんですか。料理はまだですよ。

「そんなことはどうでもいいのです。……どうでもよくはありませんが、むしろ重要ですが。じゅるり。だけど今はもっと重要なことがあるのです。これを見るのです。これは昔ヒトが残したなぞなぞなのですが、我々にはちっともわからないのです。そこでかばん、お前がヒトである事を見込んでこれを解いて欲しいのです」

 そういうことですか。では問題を見せてください。どれどれ……?

ツルとカメがあわせて8ひきいます。そのとき、あしのかずがあわせて26ほんでした。さて、ツルとカメはなんひきいるでしょう。

「我々は賢いのですが、わからなかったのです。第一、そこに写真や絵を乗っければ分かる問題ですし、問題の製作者はツルの足とカメの足を見分けられないメクラなのです。」

 そんな言葉使わないでください。賢そうに見えませんよ。
 ところで博士、ツルの足は何本で、カメの足は何本かわかりますか?

「どっちも2です」

 ツルのフレンズや、カメのフレンズならそうかもしれませんが、それなら足の数が足りませんね。なのでここではフレンズではない本来の動物として、ツルの足は2本、カメの足は4本ということにしましょう。

 まずこの問題のアプローチの仕方は大別して2つあります。

 1つは『ひとつひとつの場合を考える方法』です。合計8匹と分かっているのと、どちらか一方が0匹ということはないので、7通りくらいやればわかります。ですけど、これは8匹と分かっているからこそできる方法です。100匹や1000匹などになると、この方法は使えなくなります。

 2つ目は『ほうていしき』という方法を使います。ところで博士、『しき』というのは分かりますか?

「四季ですか、四季なら分かりますですよ。春や夏があるのです」

 では、まず式について教えます。4+7は分かりますか?

「あたりまえなのです。答えは11なのです。我々は賢いので」

 やっぱり博士は賢いですね。サーバルちゃんに同じ問題を出したことがあるけど、両手で数えられる数以上の問題は解けてませんでした。それから博士、4+??が11になるためには、??にどんな数字を当てはめればいいと思いますか?

「舐めているのですか、かばん。??は7なのです」

 素晴らしいです。これがわかれば、『しき』、ひいては『ほうていしき』が分かったも同然です。さっき僕が言った「4+??が11になるためには、??にどんな数字を当てはめればいいと思いますか?」というのは、これから4+??=11と表すとします。この『=』という記号は『おなじ』って意味です。つまり、??に何を入れたら11と同じになるでしょうかって事です。
 そしてこれからは、ツルの頭数を◇、カメの頭数を△と置き換えます。博士、この2つを使って問題文の「ツルとカメがあわせて8ひきいます」を表してみてください。

「こんなの朝飯前なのです。◇+△=8なのです」

 流石博士、すばらしいです。満点です。今日の料理は助手よりも多くしてあげます。
 それでは、次の文「あしのかずがあわせて26ほんでした」を表してみてください。ツルの足は2本、カメの足は4本です。

「むむ……。ヒントをよこすのです」

 そうですね、ツルは足を2本持ってますから、1匹あたりの足の数は◇+◇です。カメは△+△+△+△です。これらを合わせて26になります。

「なるほど。最初からわかってたのです。今のはかばんを試したのです。あまりに流暢に語るから、本当に分かっているのか怪しかったのです。答えは◇+◇+△+△+△+△=26なのです」

 正解です。僕は分かってますよ。ヒトですから。でも、その式にちょっと手を加えさせてもらいます。◇+◇はこれから2◇と表そうと思います。◇が2つあるよって意味です。同様に△に関しては4△と表します。ですから2◇+4△=26となります。
 これで2つの式ができました。

 ◇+△=8
 2◇+4△=26

 これさえあれば頭数を導けます。
 これから博士に解くために使ういくつかのキーを教えます。「式同士で足し算引き算ができる」「『=』が成り立つのなら、左右にある式の変形はできる」

「む、むずかしいのです……」

 ちょっと難しいですか……。掛け算割り算は分かりますか?

「2*2は4なのです。2*3は6なのです。ヒトの作った勉強道具でちょいちょい勉強しているのですよ。いつかかばんを越えるのです」

 その時を楽しみに待ってますね。掛け算割り算が分かるのなら、もうこの問題は解けます。

 2◇+4△=26という式をいじってみましょう。

 『=』が成り立つのなら式の変形はできる、と先ほど言いましたよね。これを使います。

 この式は、くどい言い方をしたら2◇+4△は26ですし、26は2◇+4△です。ならば、26を2で割れば13ですし、2◇+4△を2で割ったもの、すなわち◇+2△は13です。つまり、

 ◇+2△=13

 という式が導けます。

 それから、式同士で引き算ができるということを使います。

 これまでの式をまとめるとこうです。

 ◇+△=8
 ◇+2△=13

 上を使って下を引いてみましょう。

 ◇+2△-◇-△=5

 同じ数同士で引き算すると0なので◇は無くなります。2△=△+△なので、△は一個になります。したがって、△=5、さらに◇は3です。これが答えになります。不安なので確かめてみましょう。

 ツル3匹とカメ5匹で合わせて8匹です。これはあってます。ツルの足は2本なので、まず6本。カメの足は4本なので、さらに20本。合計26本。つまり答えはあっています。

「結局考える暇もなくかばんに全て答えられてしまったのです。これはとびきり美味しい料理を作ってもらうしかないのです。でも、今ので少し分かったのです。ありがとうなのです」

 こちらこそ、聞いてくれて嬉しいです。ですが、もうひとつ解法があります。こちらの方がスマートです。

 カメの頭数を☆としましょう。すると、必然的にツルの頭数は8-☆になります。
 よって足の数についての方程式を考えると、

 2(8-☆)+4☆=26

 先程と同様に式を変形します。

 8-☆+2☆=13

 さらに変形します。

 ☆+8=13

 左と右両方から8を引き算します。

 ☆=5

 以上より、カメは5匹、ツルは3匹と分かりました。

 ……あれ、博士聞いてますか? 寝てますか? ……そうですよね、分からない話を聞くと眠たくなる気持ち分かりますよ。

     ✳︎

「ふぁぁ……寝てしまっていたのです。かばんの話は長ったらしくて嫌になるのです。……って、なんなのですかこれは!?」

 おはようございます……いや、こんにちはの時間ですね。これですか? これは博士がもっと賢くなるようにですね、としょかんから色々タメになりそうな本を持ってきました。博士も賢くなりたいですよね?

「そうは言ってもですね……これは多すぎなのです。ヘラジカの体高くらい本が積まれているのです」

 別に、明日までにやれと言ってるわけじゃないですから、気長にいきましょう。これをコツコツやっていけば、だれもが認める長になれますよ。これからどんどん賢くなっていきましょうね。美味しいものを食べてこその人生というのも分かりますが、綺麗なものも探しに行きましょう。




お わ  り   に

博士は分配法則を最初から知ってます。賢いので。

勉強しなきゃ。

おやすみなさい。